進まない、ワクチン行政 本年4月より小児用肺炎球菌ワクチン、インフルエンザ菌b型ワクチン、子宮頸がんワクチンに対し、国が1/2の費用補助をすることになったので、あと1/2を市町で負担すればこの3種類のワクチンが、無償で接種できるということになりましたが、足柄上一市五町では費用負担ができないということで肺炎球菌ワクチン、インフルエンザ菌b型の接種は見送りとなりました。こうなると接種希望者は全額個人負担で、接種することになるということです。 国も半額だけ負担するというのもみみっちい話ですが、もう半額を市・町が負担できないというのも何かさびしい感じです。 少子化対策などといいながら、小児の予防接種にお金を出そうとしないなど対策を真剣に考えているのだろうか。
前進したワクチン行政 前号で「進まないワクチン行政」ということで記事を書きましたが、当地区では、1年遅れとなりましたが今年四月より小児用肺炎球菌ワクチン(プレベナー)、インフルエンザ菌B型ワクチン(ヒブワクチン)、子宮頸がんワクチン(サーバリックス)に対し、上地区1市5町で自治体負担分を出すということで、自己負担なしで実施できることになりました。来年度も難しいらしいということだったので前号の記事を書きましたが、実施に踏み切るということで行政の努力を讃えたいと思います。特にサーバリックスは高1で1回受けておかないと公費での接種ができなくなっていましたが、現在ワクチン不足の状態なのですでに1回受けた人を優先していますが、希望者は申込みはしておいて下さい。 ヒブとプレベナーは現在一時接種中止となっています。
風評被害 東日本大震災が起こり、福島の原発が津波による災害を受け簡単には停止させられない事態となった。 この影響でロータリー関係で当地区に来日していた留学生はすべて、本国より帰還命令が届き、4月中にすべて帰国しました。 足柄ロータリーに来ていたジョーダン君はやっと念願が叶って、来日したこともあり、再来年頃来日するのを約束して残念そうにしながらもフランスに帰った。 日本は小さな国だし、原子炉に問題が起こったりすれば、国中が放射能に汚染されてしまうと考えられているらしい。 全体には収まりつつあるようだがほんとうにそういうことにならないよう、関係者には頑張ってもらいたいと思います。
放射能 今年は、足柄茶の新茶が飲めませんでした。 放射能がほんの少し余計に入っただけだったのに、我々の手に入らなくなりました。 2番茶も同様です。 お茶製造の所で作ってくれないということです。新茶など、そう沢山飲むわけでないので、そういう断をして発売すれば良いと思います。 少し位の放射能なんて、問題ないと思います。 運動場の土をはがしたり、外気にあたらない様にしている人も異様だと思います。 特殊なウラニウムで戦争の行われたイラクや、原子炉の爆発があっても秘密にされていて、周囲に人も住んでいた、チェルノブイリとは問題が違うのです。
日本とカナダの違い 40才近い次女が出産するということで7月22日〜27日、お見舞いに行く事にしました。 カナダでは普通に出産するとその日の内に子供を連れて退院だそうです。娘は帝王切開をしたので3日入院したそうです。日本では、5日位入院です。 本人は痛みもあり少し辛いということでしたが、元気でした。 カナダの様に入院期間は短くとも家の近くでお産ができる方が良いと思います。 しかし、私はカナダ往復でかなり疲れてしまいました。
ポリオワクチンの問題 先月、医師会の担当の先生がポリオワクチンの接種に行ったところ、4回打の注射剤が用意してあったそうです。それでやることは医師会員はまだ承知していなかったので困ったらしい。 国ではまだ承認しておらず事故が起こった場合どうなるのか判らない。 県は、県独自でやるといっているができるのか? 国と県と方針が違うと実施する医師の方は大変迷惑する。結局は国の方針に従うことになりました。 このワクチンを使っていると日本全国では2名位のポリオ発症者が出るらしい。 現在は世界中でポリオ患者が1名か2名かという時代です。
小児予防接種 このところ、1才以下の小児に行う予防接種が多くなっています。 これまでのBCG、三種混合にプレベナー(小児用肺炎球菌ワクチン)、ヒブワクチン(インフルエンザ菌b型)が加わっています。政府の指導通りにやると毎月1回はやるような回数になります。これにインフルエンザが加わると、また回数がふえます。 一度に3回、両上肢、下肢に行っている先生もありますが、これは普通のやり方と認定されていません。この方法を普通の方法とするか、三混、四混などを作るか、ということになります。 いずれにしても、接種料金が高すぎます。国によって正式に接種されるものとなったものは、もっと安価で接種できるのではないでしょうか。
今年の天候 今年は、閏年ですが、閏日は1日だけでした。 昔は良く1ヶ月閏月があったりしました。 春が来るのが1ヶ月遅れている感じがします。 まだ梅が充分咲かない。 桜はどうなるのでしょう。 各地で桜祭りなど決めているようですが、役員の方々の気苦労は、大変なことだと思います。 梅も桃も桜も同時に咲く雪国の型になるのでしょうか、楽しみでもあります。 早く暖かくなると良いのですが、それでも椿は咲きはじめています。植物が季を忘れてしまった訳ではなさそうです。
若 葉 院長の属するロータリークラブは、おんりーゆーで例会が開かれている。 「どんぐりの家」の跡にできただけに現在、椎、樫、楓など落葉樹の中に埋もれている。 現在、それらの落葉樹は、新芽をふかせて非常にきれいだ。 楓の薄い葉、椎の少し強い葉など様々で、色も、形もすばらしい。絵にしようとしているが表現は難しい。
保険点数の改定 今年の4月の保険点数の改定がありました。 新設されたもの、廃止されたものがあり、プラス・マイナスすると結局2〜3点のプラスのようです。 毎年のことですが、この位の違いなら変えないでこれまで通りやってもらった方が良い。 結局はコンピューターのソフト屋さんと用紙の作製屋さんのためにしかなっていないのではないでしょうか?
医療機関と消費税 以前、消費税が日本で初めて導入された折、日本医師会はあまり頭の良い人がいなかったらしく、医療の世界に消費税が入ってくることは、絶対反対と強く打ち出した。 しかし、実施されるとすぐに、器具や薬剤関係のものを購入すれば消費税はついてくる。しかし、その消費税を医療費に上乗せすることはできない。という変な状況になっていることがすぐに分かった。 それから、この問題を解決するよういろいろ提案しているがそのままになっている。 ここの部分の消費税は医療機関持ちになっている。消費税の値上げがあれば、医療の点数もそれに見合って上がってくれないといけない。 ずっと以前の失敗がまだまだ尾を引いている。
まだ立ち上がれない被災地 津波の被災地は、1年半たった今でも、がれきは片付けられたこともあり、周辺は、ずっと更地の状態ということだ。 人もいなくて淋しい情景とのことです。それでも13〜14名の人がグループを作って立ち上がったということです。しかし、産品は風評被害もあり、どうせ義援金で作っているのだろうと買いたたかれているということです。被災者を二重に苦しめるのは良くない。 何とか応援してあげたいものだ。 資料は当院窓口にもあります。
医療機関の消費税 もう20年位になるか、初めて消費税が導入された時、医師会は“患者さんの医療費には消費税をかけるな”と運動した。 そこを政治にうまく誤魔化され、結局、薬剤の購入、医療機器の購入には普通に消費税がかかるが、患者さんの医療費は、かからないことになった。 結局、病院、医院が消費税を全て負担することになってしまった。このからくりは、制度が実施されるまではっきりしなかったが、現在では医療機関の大きな負担となっている。 この消費税が上がると医療期間の負担はますます大きくなる。
奥津邦子さん逝去 昨年末より入退院を繰り返しました。どうにか良くなると考えていましたが、今年初、白血病様疾患に感染症が重なり遂に帰らぬ人となりました。 診療所の改築、海外旅行に付き合ってもらい最高の相棒でしたが、残念です。せめて診察室の花を絶やさないなど心がけたいと思います。
「これからの医療をとりまく問題」 現在の日本の医療は、国民のすべてが医療保険を持つという方式で(国民皆保険)医療に関しては、貧富の差がなく同等です。 アメリカでは医療保険の業者がいくつもあってどの保険を持っているかで、入院施設や検査の受けられる内容が決まってくるのだそうです。ですから、国民全員が参加しているこの部門に保険会社は、参入をねらっているのです。 自動車保険のことを考えると日本の医療がアメリカに握られてしまいそうです。小泉内閣の時に、しかかったので、今度はTPP交渉などを通じて何とかしようとしているらしいのです。
梅雨 うっとうしい梅雨の季節を迎えました。 この季節だから楽しめるものもあります。 まず、紫陽花、菖蒲です。雨後の紫陽花、菖蒲は格別です。 今年は、ホタルも見ました。金太郎自然園(矢倉沢)に聞くと7時頃が良いでしょうということなので、その時間にお伺いしてしばらく待ってから、周囲を電灯で照らすと、それに答えるようにあちこちで光り、そのうちにとぶ光景も見られるようになりました。久し振りにホタルを楽しみました。 同行した長男の家族も大変喜んでいました。 私の子供の頃は、家の裏から狩川まですべて田んぼで、この時期ならいつでもホタルを取っていたものです。
日本(南足柄周辺)とカナダ(カルガリー) 7月11日、暑い中カナダに出掛けた。 飛行機の中は、冷房でさむくなる(到着地の気温に合わせるため)前回寒かったので十分対策をしていったので今回は、大丈夫だった。 カナダは涼しい。湿度もない。気持ちが良い。現地の人は、やっと夏が来たというので、半袖で夏を楽しむ感じだが、私には肌寒く長袖がほしかった。私にとっては、約一週間良い避暑となりました。しかしカナダのこんな気候は、七月、八月だけで六月も九月もかなり寒い。我々には、ダウンのコートが必要。真冬には、−30℃〜−50℃になるらしい。
夜間忙しい内科医 私達地域の内科医は夜間7時から9時頃まで出席しなければならない研究会が多くて忙しい思いをしています。 最低月3回、胃がん・大腸がん研究会、肺がん読影会、肺がん研究会がありその他に上病院との研究会、学会の研究会などあり大抵は、月10回位出席することになります。 大切な意見交換の場ですのでなるべく出席しますがかなり大変な仕事量です。 自分の為になることですが、食事が不規則になったりして困ります。
診療報酬改定 今年は、4月より診療報酬が、 0.1%増ということで、医療界としては、喜ぶべきことですが、こういう時に限って、診療の点数がアチコチいろいろ変わるのです。 そうすると医療上の計算が複雑になります。 0.1%位上げないでもよいから、計算の方法をあまり変えないでほしいのです。間違えの元になりますし、コンピューターのソフトも変えなければいけません。 計算はコンピューターでやっていますので、それほど問題ではありませんが、かなりの手間暇がかかります。
診療点数改訂と予防接種 今年の点数改正も予測されたように、複雑になっただけで特に何も変わらない細かい改訂ばかりらしい。 手数がかかるようになり、実際には大した値上がりはないらしい。やはりコンピューターソフト屋さんを喜ばせてるだけらしい。 これから4月までに決めなければいけないのは、予防接種をどこまで公費負担するかということで、特に南足柄市では肺炎球菌ワクチンを公費負担にするかどうか問題のようです。
0.10% 今回(平成26年度)の神奈川県医師の計算診療報酬アップ率です。この診療報酬の中には、一般にほとんど使われないものを多く含まれているので、私達開業医の診療費は(−)になっているかも知れません。 政府は、地域包括ケアシステムと完結をはかるといっているが関係の在宅ケアの往診費がセットされるなど理念もなにもない。ただ医療者(医師や医療施設経営者)に対する義務だけをアップしている。 これまで厳しかった介護施設の運営が圧迫されてなければ良いと思うが政府がTPPなどと考えて健康保険法自体の変更など考えてなければ良いが
健康保険財政のしくみ 会計事務所の人から、どうして国保収入が少ないのか、と聞かれた。 昨年末よりの在宅医療患者数の減少、74才以下の来院患者数の減少、今年度4月よりの在宅医療の計算法による減少。 この様に政府は、病院医療を減らして、その分在宅医療に頼るのだとしておきながら、在宅医療による収入をすでに削っているのだ。 今号は、裏面に予防接種について料金などを書く予定だったが、南足柄市は、まだ決定していないということで書くことがなくなり、今回は裏面なしということになった。周囲は、ほとんど決まっているので南足柄市もそう変えることはできないはずだが… これまで厳しかった介護施設の運営が圧迫されてなければ良いと思うが政府がTPPなどと考えて健康保険法自体の変更など考えてなければ良いが
今年度予防接種料金について 今年度の予防接種料金について、南足柄市では、まだ決まらないといっている。 周囲の市や町では決定して通知を送って来ている。周囲のやり方に南足柄市だけ違うやり方はできないので、決まっている所があれば、それに合わせてゆくしかないはずだが、決まらないということは自主性がないだけのことだろうか。 今月中旬に市の広報が出るそれまでには完成するから少し待ってほしいとの事だが、この新聞は10日発行なので困る。
校医43年 43年という長年校医を勤めたわけですが、中学校の検診というのは面倒なもので、授業との関係で男子と女子を交互に診なければならないのが最大のネックです。 私は難しいことを言わずに女子は、体操着を着たまま検診をしていましたが、心音を聴く時「体操着の下から聴診器を当てる」などは、かなり疲れる感じでした。 父が61才で亡くなったもので私はすぐその後より校医となった為43年間という長期間校医をやってしまいました。 これを機会にもう一ふんばりしようと思っています。
瑞宝双光章 「岡本中学校の校医を43年間やっていた」というのが主な業績ということで結構な勲章を頂きました。 校医の仕事といっても初夏に行われる学校検診が主な仕事です。 私としては医師会長を10年間やった方が大変でしたが、国の評価としては校医を永く続けたという方が重要だということでしょう。 国のためになっているということでしょう。
原因不明がん この頃、原因不明がんという言葉を時々聞くようになりました。血液の検査からがんが、どこかにあるのにここだという所が決められないものを言うようです。 ハッキリここだ≠ニ分からないかぎり手術などしないようです。レントゲン、CT、MRIなど検査方法は多くなったのに、これで解らないものは原因不明がん≠ニして様子を見られているようです。だいたいの場所は分かっているのですから、ハッキリしないうちに手術をしてほしいのですが、外科医としては、いろいろな検査法でここ≠ニ決まらないと手術しないようです。 どこが最終責任医だか不明の感じでした。最近ですが、この原因不明がんのまま手術しないうちに悪化して死亡された方がおりますが、少し怪しい時に手術すれば助かったのではないかと非常に残念です。
役員選挙 この6月には、あちこちで選挙が行われ、県医師会長も変わった。 足柄上医師会では12年振りの選挙があったが、医師会が2年前より新法人となり、定款も変わったので、方法が難しくなった。 理事を13名選んで、その中から会長、副会長を選ぶということなので、大変な作業が必要となる。幸い今回は、理事立候補が13名で定数であったので特に混乱は、なかった。 院長が選挙管理委員長だったが助かった。 新しい会長、副会長、理事がその役割を無事果たし、スムーズな医師会運営を願うのみだ。 新役員さん、よろしくお願い致します。
保健医療セミナー 毎年医師会の新人を中心に行っておりますが、今年は、キャリア十分の方々が医師会に入ってきましたので楽しいお話が聴けると思います。できるだけ通して全部聴いてほしいのですが、どれか一つだけでも参加して下さい。 お問合せ先 0465(83)1800 (足柄上医師会事務局) 今月は、マット君に絵をのせてもらいました。 マット君は、両親とあの恐ろしいイラクに3週間行って来ました。
1億総活躍 政府は、一億総活躍など何か元気が出るようなことを言っているが、我々の周囲で一番伸びそうなのは、介護関係の事業である。女性の活躍が期待される分野だ。 しかし、今年四月の改訂で、この介護関係の保険点数がかなりの減点となり介護の業界では、給与を上げることも出来ず、人員を増やすことも出来ないと苦しんでいる。 こういう状態を作っていて、総活躍などと口だけで元気の出そうなスローガンを言うのは、無責任の感じがする。 |